2010年9月15日水曜日

過剰投資の米作り


当地区では今稲刈りの最中です
今年は台風などの災害もなく豊作のようです

この写真は同級生のK君が一昨年建てた
籾の乾燥調製施設(ライスセンター)です

大型の2台の乾燥機をはじめ最新の機械を備え
全自動化した施設です おそらく一千数百万は
かかっていると思われます

彼の経営面積(1.3ha)から考えると とても採算の合わない
投資です

「採算を考えたら農業はやれん 道楽みたいなもんじゃ」と
彼は言います
一般企業ならとっくに倒産しているでしょう

地区で一番分限者だったNさんは1ha弱耕作して
いますが大変な機械投資です

彼は「先祖供養をしているようなもの 先祖の田を
荒らすわけにはいかないので」と言う

K君は若い時から狩猟が趣味です
高い猟犬を買い年間のエサ代もバカになりません
鉄砲も高価なのを持っており弾代と毎年の
狩猟税(岡山県と兵庫県の2県分)も高価です

イノシシを仕留めると よく肉を貰います
1kg何万円の肉なのでしょうか
私は海釣りに行きますが魚は店で買うほうが安い

「道楽で 先祖供養で」農業をしてくださる人が
大部分の日本の米を支えています
感謝しなければと思います

私を含め70歳前後の人が主役の日本農業です
圧倒的勝利をおさめた菅さん 机上では無く
現場を見て農政を考えて欲しいですね
Posted by Picasa

4 件のコメント:

野良通信 さんのコメント...

同感です。
「業」としては、破綻しているのではないでしょうか。
趣味の農、道楽の農、レジャーの農、哲学の農。いろんな農として生き残っていくのでしょう。
「農」が我々に教えるものは命の深い本質だ。と私は思っています。この思いはまだ裏切られていません。

宇野 岱宏 さんのコメント...

野良通信さんへ
昭和36年(1961)に農業基本法が出来た それまでの米麦農業から畜産 果樹 野菜などに選択して拡大しなさいと言われた
そして「農は企業なり」と言う言葉の裏には「企業的農業をやれない者は農業をやめなさい」である この政府方針に乗った人が沢山倒産した 農業はもっと多面的に捉えなければならない
農業には色んな形態や考えがある
私の仕事は農業と言うよりは自由業です
自由に作って自由に売って多くの趣味を持ち名刺に書ききれないほどの役職(ボランティア)をこなし少しは社会に恩返しをしています 医者よりも農業者のほうが人の命を沢山救っています 命の深い本質は農業にこそあるのです コメント有難うございました

からつ♪ さんのコメント...

〈医者よりも農業者のほうが人の命を沢山救っています 命の深い本質は農業にこそあるのです.〉ー宇野さんの文よりー
・・・フムフム。パチパチ!そうですね。

お写真、さすが、綺麗ですね。
お店は静かで~す。
吹奏楽部の指導に通っていま~す。

いつもパワフルで、活動的ですね。
宇野さんの作品を皆さんが楽しみにされていますよ。
私もですがね。

宇野 岱宏 さんのコメント...

からつさんへ
いつもご覧いただき有難うございます
思い付くまま好きなように書いています
私の農業のポリシー…キーワードは健康です
皆さんに健康をお届けする仕事だと思っています
お医者さんよりも高いプライドで仕事をしているつもりです
健康は何よりも財産・・・この年になってつくずく思います
コメント 有りがとうございました

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